スカイライン32/33/34向け
「スーパーノーマル」基本メニュー


 ニッサンのスポーツカー代表車種として、開発され続けているスカイラインシリーズだが、BNR32型GT-Rが発売後15年の月日が経過しており、市場にはメンテナンスを必要としている車両が目立っている。
 スカイラインは特にその圧倒的なパワーと車重で、劣化の度合いが著しいものも多く、オーナーも違和感を感じてはいるものの……(どうもシャッキリ走らない、スカイラインてこんな感じだっけ?)そんな車両は一度メンテナンスを検討してみてもいいのでは?
  良く出来た車両だけに、上手く手を入れてあげさえすれば、気持ちよい乗リ味を得られるはず。自分の車はこんなものと諦めずに、リフレッシュを兼ねてスーパーノーマル化メニューをぜひ検討していただきたい。長所はそのままに、気になる挙動を抑え、走りの質感を高める処理によって、新車以上の感動が味わえるはずだ。

1.ショックアッパーブッシュ
   ウレタン製ブッシュに交換

 既にピロボール製のアッパーマウントに交換済みの車両はOKだが、 いまだノーマル形状のアッパーマウントを使用している場合、まずこのブッシュの交換を検討したい。

 純正のアッパーマウントの構造は、2種類の結構厚手のゴムが、ボディを上下から挟み込み、取り付け時にこのゴムを一定の厚さまで締めこむ方式が取られている。
 確かに一般走行時は静かに走るし、若干のゴツゴツ感はここで吸収してしまう。しかしこのゴムがたわむ分、減衰の無いストロークが発生する。車全体の挙動としては、ワダチでのハンドルの取られ、微舵を入れたときに車両がガクンと動いてしまうなどの症状に現れ、スポーティな走行には不必要な物となっている。
 まして使用済みのゴムブッシュだと、スカイラインの重たい重量をまともに受け、可哀想なぐらい潰れていて本来の目的も達成できない状態の物を数多く見かける。
 このブッシュをウレタン製に交換すると、ショックの減衰が正常に働くようになり、結果ワダチでのハンドルの取られ防止や、微妙なハンドリング、しっかりしたやや硬質なステアリングの手応えが実感できる。


2.ダンパー

 ダンパーがヘタっている場合は、TOKICO HTSダンパーに交換することを強くおすすめしたい。
  従来のスポーツダンパーにありがちな、下品な乗り心地に飽きた人には是非ためしていただきたい一品だ。
  ツインチューブのしっとりとしたフィーリングと、新開発のツインバルブを採用したことで、今までのただやわらかいだけのショックと違い、調整ダイヤルをソフトにしても、ハンドリングに必要な減衰値、すなわちピストンスピードが低い領域での伸び側の減衰値が確保されている。快適に走れるのにハンドリングが損なわれない、まさにスーパーノーマルのコンセプトにピッタリのダンパーに仕上がっている。
  さらに、従来比5倍という調整巾を全ピストンスピード領域で確保したことで、調整ダイヤルをハード方向に振ればミニサーキットの走行会やワインディングでもこなせる仕様となる。

3.スプリング
   車高のセッティングが最重要!!

 ノーマル形状のスプリングを選ぶ際、重要になってくるのが車高のセッティングだ、もちろんスプリングレート・自由長・密着長等も同時に考慮しなければならないが、車高はストロークバランスに直結するので細心の注意が必要である。
 TOKICO HTSダンパーと組み合わせる場合、ノーマルスプリングでも良いが、出来れば多少レートアップと車高が出来るだけ下がらない物を選びたい。
 具体的には車両の仕様、使用目的等も考慮しバンプラバー等を含めたかたちでセッティングする事になるので、個々ご相談いただきたい。


4.フロントリンクブッシュ類
   スカイラインのウィークポイント
 フロントのリンク類の中でも、特にアッパーアームはスカイラインのウィークポイントのひとつにあげられる。
  32系の車両は厳密に言えば新品時でもガタがあり、出来ればピロボールを使用している物と交換したい。
 その際調整式であれば、キャンバー調整も可能となるのでよりありがたい。その他としてはテンションロットブッシュや、トランスバースリンクブッシュ、ボールジョイント等もしっかりチェックが必要となる。

5.リヤリンクブッシュ類
 スカイラインのリヤサスペンションセッテイングポイントは、ストレス無くストロークする方向にセットすることである。
 したがって、各リンク類のブッシュは純正の新品か箇所によってはピロボール式のものを使いたい。
 強化ブッシュ類は逆に突っ張ってしまい、結果的に足が動かない方向に行ってしまうのでかんばしくない。スプリングを外しても走れてしまうようなセットもあるので要注意!!

各パーツの詳細はこちらのPDFファイルをご参照ください。