GC8インプレッサ向け
「スーパーノーマル」基本メニュー


 GC8インプレッサはクルマとしての完成度が非常に高く、国産車としては出色の出来と言っても過言ではない。しかし、デビューから10年近くが経過しようとしており、基本設計の古さとともに、個体コンディションの差によるネガティブファクターが目に着くケースも増えている。
 長く乗ろうと思っているインプレッサ・オーナーは、リフレッシュを兼ねてスーパーノーマル化メニューをぜひ検討していただきたい。長所はそのままに、気になる挙動を抑え、走りの質感を高める処理によって、新車以上の感動が味わえるはずだ。

1.フロント ロアアームブッシュ
   No.1側をピロブッシュに交換。
   No.2側をレガシィ用純正(液封タイプ)に交換。


 個体のコンディションにもよるが、ステアリングの中立付近にやや大きめの遊びがあり、そこから切っていって反応し始めるとけっこうシャープ、という傾向が見られがちだ。
 そのため、ワダチの影響を受けやすく、高速道路をまっすぐ走っている時でも、やや緊張しながらしっかりとステアリングを握っていなければならない…といった声がユーザーの不満として上がることが多い。

 中立付近の遊びは、路面からの攻撃を抑え込むためにもともと折り込まれている設定であり、それ自体が問題と言うべきではない。しかし個体によってはかなり唐突で違和感のある動きになってしまうものがあることも事実。
 その原因を追究してゆくと、ロアアームのNo.1側ブッシュが経年劣化で少しずつ緩んでゆき、トー変化を誘発している点に行き当たる。この部分をピロボール化することで、舵の安定性、連続性などフィーリングが大幅に向上する。
 No.2側ブッシュにはレガシィ用の液封タイプの流用をおすすめする。サーキットメインのタイムアタッカー向けには、こちらもピロブッシュを用意している。

 フィーリング悪化の原因は、ステアリングラックブッシュの劣化にもある。クルマを止めたままボンネットを開けてステアリングを切ってみると、ステアリングギアボックスが動くのが目視できるような状態になっていることも珍しくない。この部分をポリウレタン製のブッシュと交換することで、ステアリングフィールのリニアリティが大幅に改善される。

 この2点の変更により、中立付近の遊びが減少、また切って行った際の反応との連続性も自然になり、クルマとの一体感が向上する効果が得られる。


2.ハブ及びナックル
  
ガタが見られる場合は新品+タフトライド処理を。

 ハードブレーキング時などに、ペダルのストロークが安定しない、振動が伝わってくる……といった症状が感じられるようなら要注意。ハイグリップタイヤやSタイヤの使用によるハブへのストレスは想像以上のものがあり、ガタが発生している場合は即座に新品に交換するべき。その際、「タフトライド処理」をほどこすことで、強度を大幅に向上させられるので、強くおすすめしておきたい。


3.点火系
  スペシャルプラグで低速トルクをアップ。

 点火プラグ交換。マル秘のスペシャルプラグに交換することで、街乗りやワインディングといったステージで、低速トルクがはっきり体感できるレベルで向上する。全開走行やブーストアップユーザーには、また別のおすすめプラグあり。
 距離を走っている車はイグニッションコイルも交換したほうが良い。シリンダーヘッドの直近にあるため、熱の影響で消耗が激しい傾向があるからだ。

4.吸気系

 エアークリーナーエレメントを高集塵性能タイプへ交換。これは基本中の基本ではあるが…

5.リヤリンクブッシュ類

 トー変化を安定させる目的で、ロアリンクはSTIのピロブッシュ、もしくは強化ブッシュに交換。ただし ラテラルリンクはブッシュを強化すると乗り心地に影響するのでノーマルでOK

6.ダンパー

 ダンパーがヘタっている場合はTOKICO HTSダンパーに交換することを強くおすすめしたい。
 従来のチューニングダンパーに ありがちなネガティブ要素を一切排除。 路面からの衝撃はSTI仕様のノーマル倒立型以上にしっとりと吸収し、それこそ後席のチャイルドシートの住人も快適にすごせるほど上質な乗り心地を実現している。
 いったんスポーティ走行の必要が生じた場合は減衰力をハード寄りに調整すれば、サーキット走行もなんなくこなせる実力を見せる。

 標準車の場合は、HTSダンパー+STIのノーマル形状スプリング、強化ゴムマウント(アッパー)への換装が基本となる。これでサスペンションの質感は大幅に向上。全体に少々タイヤノイズなどの走行音が入って来るようになるが、80km/hも出せば風切り音に消されてしまうレベルなのでご安心を

7.スプリング

 車両がSTIバージョンならノーマルでもOK。それ以外の場合は、STIの強化スプリング(車高が落ちないタイプ)に交換。ダンパー、スプリングを交換する場合、同時にSTIの強化アッパーマウントへ交換することもセットで考えていただきたい。

8.アライメント

 キャンバー角を若干(純正指定値の範囲の最大値程度)ネガティブ方向へ増やすことで、荷重中心を内側に持ってゆく。これにより、直進安定性、操舵力の軽減などが実現できる。
 フロントのキャンバーは標準状態でも調整できるが、リヤは構造上調整できない。これをオリジナルのキャンバーボルトに変更することで解決する

9.タイミングベルト

 これも当然の話ではあるが、飛ばす人は早めに交換しておくべき部品。ゴム製品は経時で劣化してゆくものなので、あまり飛ばさないユーザーであっても、またメーカーの交換指定距離(10万km)を超えていなくても、7〜8年程度で交換しておくべき

各パーツの詳細はこちらのPDFファイルをご参照ください。