RX-7 FD3S向け
「スーパーノーマル」基本メニュー


 RX-7の3代目として発売されたFD3Sは、ピュアスポーツのコーナリングマシンを目標に3ナンバー化されたワイドボディー、全長・ホイールベース・全高のショート化・徹底的な軽量化・低重心化・高バランス化(前後重量バランス50:50)等を実現し、先代FC3Sより更なる進化をとげた。
 マツダがここまでこだわって世に送り出したFD3Sではあるが、やはり量産車であると踏み込めない点もあるようで、スーパーノーマル的にはやはり手を入れるポイントも多々ある。また、高性能な車ほどコンディション維持には気をつける必要があり、本来の性能を発揮出来ない状態の車両もかなり見受けられる。

 一度リフレッシュをとお考えのオーナーは、単なるオーバーホールでは味わえないスーパーノーマル化メニューを検討していただきたい。長所はそのままに、気になる挙動を抑え走りの質感を高めることで、新車以上の感動が味わえるはずだ。


1.トレーリングリンクピロブッシュ
   リヤサスペンションの要!!

 トレーリングリンクのボディー側の取り付けは、大き目のゴムブッシュが採用されている。
  ブッシュ新品時は、スムーズなブレーキングやアクセルワークであればさほどブッシュの変形は起きないが、ちょっと強めの加減速をすると、このブッシュの変形でリヤタイヤのTOE変化が起きてしまう。減速時はTOEイン方向に、加速時はTOEアウト方向に変化し、唐突な挙動変化につながる、きっと低ミュ−路や雨の日にスピンやオーバーステアーでドキッとした経験があるドライバーも多いはずだ。
 このブッシュをピロボール製に変更することでリヤの挙動がスムーズになり、さらに挙動がつかみやすくなる!!


2.フロントロアアームピロブッシュ

 フロントロアアームには、前側と後ろ側に大きなピロボールをゴムブッシュで包んだものが採用されている、このブッシュのタワミがステアリング切り始めの反応の鈍さや、ワダチ路でのハンドルの取られなどの原因になっている。
 特に前側のブッシュのタワミは、平行に付いているタイロッドとの位置関係が変化する=TOEが変化することで影響が大きい。是非軸足としてピロボールで固定したいところだ。ステアリングのリニア感がぐっと向上する。
 また、U型以降の車両は良いのだが、T型のみキャスター角が違う設定になっている。T型の車両はこのブッシュを取り付ける際、キャスター角をU型以降の数値に調整してやることで、直進性など確保できるようになる。
 これ以外にもFD3Sには12個のゴムブッシュと、4個のピロブッシュがサスペンションアームに使われている。このブッシュが劣化すると各アームの動きが正確にいかず、グシュグシュとあらぬ方向に動いてしまう。車全体の動きがシャキッとしなくなってきたり、異音が発生したら、ブッシュの交換を検討したい。

3.フロントスタビブッシュ
  
フロントスタビの取り付けはレバー比大!!

 ショックの取付け同様、FD3Sはフロントスタビの取り付け位置もレバー比が大きい、したがってスタビ単品のレートは高く設定されている。その結果、ボディー側取付けに大きな力が入って、ゴムブッシュはけっこう変形している。
 そのゴムブッシュをアルミ製のブッシュに交換するだけで、スタビライザー自体のレートを20%程度UPした効果と同等の効果が得られる。スタビライザー自体を交換する前に、一度ご検討いただきたい部分だ。


4.アッパーマウント
   FD3Sの純正アッパーマウントは入力分離方式!!

 FD3Sの純正アッパーマウントは、ピストンロッドがブッシュを介してマウントされている。これはロードノイズを遮断する目的で採用されているが、初期の微妙なストロークをゴムが変形する事で吸収する為、ショックがストロークせず減衰力が発生しない領域が生じる。つまり、路面の凹凸を拾いフラついたり、ゴムがたわんで溜めた力が一気に突き上げ乗り心地を損ねたりもする。
 ピロアッパーマウントに交換すれば、ロードノイズは増えるが突き上げ感は減り、直進安定性も向上する。

5.フロントハブ(ベアリング)
    やはりフロントハブはチェックポイント
 純正ハブはFC3Sのアルミ製からスチール製に変更されており、強度はFC3Sに比べれば大幅にアップしている。
 しかしFD3Sという車両から想像される使用用途、現在のタイヤ性能(サイズ・コンパウンド等)を考慮すれば、当然点検すべき項目となる。事実、弊社所有のFD3Sもタルガ・タスマニアラリーを完走後、帰国ししばらくすると直進性に異常を感じ、チェックするとフロントハブ(ベアリング)にガタが出ていた。
 Sタイヤで過酷な走行を繰り返した結果だが、同様な状態に陥っている車両も多いはず……。まっすぐ走っている時のハンドルの取られが増えてきた、アライメントを見直してもフラフラが気になる…要チェックです。ハブベアリングの“ゆるみ”は、手で揺さぶったくらいではなかなか判別できません、走りの条件、距離で、消耗品と考えましょう!!

6.その他
 FD3Sで2004年タルガタスマニアラリー出場後も、引き続きFD3Sを見つめなおし中です。スーパーノーマルメニューに追加できる要素については随時アップしていきます。ご期待ください。

各パーツの詳細はこちらのPDFファイルをご参照ください。