RX-7 FC3S向け
「スーパーノーマル」基本メニュー


 本格スポーツカーRX-7の2代目として発表されたFC3Sは、ロータリーエンジンをフロントミッドシップにレイアウトした前後バランスの良さ、ハンドリングの素性の良さ、時代を感じさせないデザインなどで発売以来18年も経った今でも現役バリバリの人気車種である。
 反面、約四半世紀近くも前に開発された車種ともなると、当時は先進的な考えをふんだんに盛りこんだFC3Sでも、さすがに現代にはそぐわない部分も見えてくる。
 一度リフレッシュを…とお考えのオーナーは、単なるオーバーホールでは味わえないスーパーノーマル化メニューを検討していただきたい。長所はそのままに気になる挙動を抑え、走りの質感を高めることで、新車以上の感動が味わえるはずだ。

1.フロントハブ・ナックルスピンドル
  ハブはスチール製・ナックルスピンドルは純正新品に!!

 既に部品交換済みの車両や、現在ガタが発生している車両も多いと思うが、FCSSの一番のウィークポイントがフロントのハブ廻りだ。

 開発当時はバネ下重量の軽量化目的? の為、ハブ本体がアルミ製で設定されている、それでも当時のタイヤ性能(サイズ・コンパウンド等)を考慮すれば充分な剛性だったが、まさにここが時代のギャップで、現在のタイヤ性能やブレーキ性能は飛躍的に向上し、さらに車高を下げ極度に付けたキャンバー角等、ハブにかかる負担も大幅に増えその結果ハブ本体が強度不足となった。
 そこで純正のハブよりは重量増となってしまうが、スチール製のハブを設定した、単なる補修品ではなくFC3Sという車両の性格上、よりハブにとっては負担が大きな使われ方が容易に予想できるので、とことんこだわって表面処理、ベアリングの信頼性、余分な部分の肉抜きなどレーシングクオリティーまでに仕上げたパワーハブに交換したい。

 次にチェックしたいのがナックルスピンドルだ、ハブの支持部にあたりハブガタを放置してしまうと、こちらも摩耗してしまいハブを交換してもガタが解消できない。その場合はもちろん純正部品になるが新品に交換となる、FC3Sの純正部品は半年毎に大幅に値上がりしている。この先長く乗り続ける予定のオーナーは、早めの交換をお勧めする。

2.ダンパー

 ダンパーがヘタっている場合や、現状の乗り心地に不満な方は、TOKICO HTSダンパーに交換することを強くおすすめしたい。
 従来のスポーツダンパーにありがちな、下品な乗り心地に飽きた人には是非試していただきたい一品だ。
 ツインチューブのしっとりとしたフィーリングと、新開発のツインバルブを採用したことで、今までのただやわらかいだけのショックと違い調整ダイヤルをソフトにしても、ハンドリングに必要な減衰値すなわちピストンスピードが低い領域での伸び側の減衰値が確保されている、快適に走れるのにハンドリングが損なわれない、まさにスーパーノーマルのコンセプトにピッタリのダンパーに仕上がっている。
 さらに、従来比5倍という調整幅を全ピストンスピード領域で確保したことで、調整ダイヤルをハード方向に振ればミニサーキットの走行会やワインディングでもこなせる仕様となる。

3.スプリング
   HTSダンパー用スプリングを設定!!

 ノーマル形状のスプリングを選ぶ際、重要になってくるのが車高のセッティングだ。もちろんスプリングレート・自由長・密着長等も同時に考慮しなければならないが、車高はストロークバランスに直結するので細心の注意が必要である。
 TOKICO HTSダンパーと組み合わせる場合、FC3S用で市販されている物で適当な仕様が見当たらず、結局新たに設定した。車高は程々に下げる程度にとどめ、HTSの性能をフルに生かせる仕様になっているので、是非お試しいただきたい。


4.アッパーマウント
   FC3Sの純正形状は特殊!!
 FC3Sの純正形状は独特の形状をしている、そのためショックの取り付け点がアッパーマウントのボディー取付け高さと違うところにあるので注意が必要だ。通常のピロアッパーマウントに変更すると当然車高が変化し、車高を無理やり合わせるとストロークバランスがズレてしまい、良い結果は得られない。
 純正形状のショックを使用する場合はアッパーマウントもノーマル形状を選ぶ事をお勧めする、さらにFC3Sの純正形状のアッパーマウントは構成部品が多く、ゴム部品は強化タイプに交換が理想で、その他カラー、ワッシャ−等も変形、欠品等でガタや音の原因になっている車両をよく見かけるのでこの際よく確認する必要がある。

5.フロントロアアームブッシュ
 ステアリングレスポンスに一番効いてくるのがフロントロアアームのブッシュだ、No.1側をピロブッシュにすることで軸足となる。結果、ステアリングレスポンス、直進性、微舵の正確さが格段に向上する。
 No.2側はノーマルでも構わないが、強化ブッシュに交換できればさらに向上する。
 欧州車の中には、純正で最初からピロボールを採用しているクルマもある。日本車ではコストの問題や、室内の静寂性からかあまり純正採用されていない。

6.リヤコントロールアームリンク
  
スーパーノーマル的こだわりのポイント
 純正のリンクは最初から珍しくピロボールを採用されているが、残念ながら強度の面で問題がある。現状は定期交換部品のようになっているが、ガタが出ると異音の発生源になるばかりか、キャンバー角も変化してしまう。
 ガタが出てきたら、純正品の交換でも良いのだが、さらにこのリンクを調整式にすることで、左右のキャンバー角の調整(同調)が出来るようになることから、現在調整式リンクをテスト中である。
 開発テストが終わり次第発売するのでご期待いただきたい。

7.パワーウレタン補強
 FC3Sのボディー剛性は、大きなリヤハッチのせいもあり満足のいくものではない。かといって溶接ロールバーを入れると言うような物々しい補強も……。
 スポット増し程度ではビックリするほどの剛性UPは期待できない。そこで登場するのがベルコパワーウレタン補強だ!! 外観上の変更は無く、丸1日の作業でノーマル比100%の剛性アップを実現できる、まさにスーパーノーマルメニューにうってつけの手法だ。

 ベルコが自動車用ボディー補強方法として、パワーウレタンを開発・発売して以来、各所で類似品が発売された。発泡ウレタンは世の中に数多くの種類があり、その用途は様々である。ある物は建材であったりまた梱包材であったりもする。元々用途が違う物をサイドシルに注入しても効果が得られる訳が無く、そればかりかトラブルに巻き込まれるのが関の山である。
 自動車のサイドシル用にある一定の硬度、発泡時間、弾力等ボディー剛性を台上で測定しながら開発した、ベルコパワーウレタンを一度体感してもらいたい。きっと満足できる筈だ!!

各パーツの詳細はこちらのPDFファイルをご参照ください。