OriginalBox Garage Report 2005-001

2月某日 ロータス・エリーゼ (R)スタビ取り付け

O氏のエリーゼ

  本日は常連O氏のエリーゼに、リヤスタビライザーを取付けました。

  実は以前、市販品のキットを取付けたのですが、O氏エリーゼのサスペンションセッテングだと、リヤスタビのレートがやや不足だったらしく、今回はリヤのみリセッティングする運びとなりました。
 

 

 

ワンオフで製作のブラケットとジュラルミン製スタビブラケット

 もともとこのエリーゼには、純正でリヤスタビライザーが装備されていません。当然ボルトオンで装着できるわけもなく、ご覧のようにワンオフでボディー側ブラケットを製作し、スタビブラケットはジュラルミン+ジュラコンのオリジナル品(他車種用)を使い、スタビリンクも他車種の物を取付けました。

  もちろんスタビライザー自体も太い物を使用していますが、今回の取り付け方法であれば、サスペンションの構造上、狙い通りの効果が得られるはず…。
 O氏のサーキット走行後の反応が楽しみです!

 


2月某日 ロータス・エリーゼ BILSTEIN仕様変更


 またまたロータスエリーゼですが、今度は別の車両で、以前行なったエリーゼの仕様変更と同じ仕様のサスペンションを作ってくれ!!とのオーダーで取り掛かかることに。
 まずは現在のサスペンションを取外す前に、現状のデータ測定から作業を始めます…。


現状のデータ測定から開始…

 実は本日の装着作業に入る前が大変なんです、オーダーを頂いたBILSTEIN製ダンパーをお預かりして、以前のデータを確認するのですが…。
 ロータス・エリーゼのサスペンションレイアウトは完成度がかなり高く、レースカーそのものといっても過言ではないほどの出来なのです、その完成度の高い車両にあえて手を入れ、よりユーザーの方の要望に近づけるには、当然それなりの調査が必要になります。
 まず車高、1Gでのアライメント、バンプステア、各アームの寸法、位置、レバー比、アーム角などなど、基本的なデータを測定。次にダンパーの各寸法と減衰値、スプリングの各寸法とレートなどを測定後、ユーザーの方のご要望に近づく仕様を検討します。


エリーゼの検討データ。当然詳細は未公開です。あしからず…

 ただし、今回は以前の物と同じ仕様をとのオーダーなので測定作業が大幅に軽減できます。
 以前のデータに基づいてBILSTEIN製ダンパーの仕様変更をオーダー(BILSTEINに関しては、実際の作業は外注先にお願いしています)。スプリングは市販品では今回の仕様に合う物がなく、やはりこちらも外注先に特注オーダーとなってしまいました。
 ダンパーとスプリングが用意できるまで約1ヵ月かかってしまい、やっと今日の装着作業となったしだいです。
 


延々と続く作業
 話は取付け作業に戻って、現状データ測定後、脱着作業に取り掛かります。
  まず一度取付けて、車高を測定、ここで狙いの車高(適正車高)を出すのが一苦労なのです、ネジ式車高調整式のダンパーなら車高の微調整が出来ますが、今回のダンパーはCリングタイプ車高調整式のため、組み付けて狙いの車高が出ない場合はいったん取外し、その後ミゾ加工→再度取り付け、という工程を重ねていきます。
  当然、事前に机上の検討はしますが、実車それぞれに軸重(車両重量)等に違いがあり、実車装着しないと細かい数値はSETできません。 したがって、狙いの車高が出せるまで延々同じ作業を繰り返すことになります。

 なぜここまで車高にこだわるのか? と思う方もいらっしゃるでしょう。しかし、車高こそがサスペンションセッティングの基本なのです。
  サスペンションを考える上では、まず「車高ありき」です。具体的な理由に関しては、長くなってしまうのでまた次の機会に説明しますが、今回もまず車高を決め、ダンパーとスプリングの仕様もそれに合わせて決定していきます。装着時にその車高がSET出来ないと、この仕様のサスペンションの能力は充分発揮されないのです…。

 そんなこんなで、取り付け、車高出し、アライメント、走行確認テストと、一連の作業を進めましたが、やはり1日では完了せず、翌日に持ち越しとなりました。それでも当初予定の仕様が完成しホッと一安心。ユーザーの方にもご満足いただけると思うのですが…。

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